
米菓とは?──あられ・おかきの原点
日本で千年以上愛される米菓(べいか)は、もち米由来の「あられ」「おかき」と、うるち米由来の「せんべい」を総称した言葉です。小腹を満たすおやつから、行事食、贈答品まで幅広いシーンで愛されています。そこで本記事では
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米菓の基礎知識
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茨城県那珂市・株式会社日乃本米菓製造のこだわり
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初心者でも失敗しない選び方・楽しみ方
をわかりやすく解説します。
米菓の歴史と分類
奈良時代から続く米のお菓子文化
文献上の初出は奈良時代の「あられもち」。その後、江戸時代に庶民へ普及し、昭和初期に「米菓」という呼称が誕生しました。
原料 呼称 特徴 代表例 もち米 あられ/おかき サクッと軽い、口どけが良い 柿の種、鬼あられ うるち米 せんべい 香ばしく、硬め~ソフトまで多彩 草加せんべい、厚焼き
揚げ・焼き・味付けの無限バリエーション
揚げあられのコク、直火焼きせんべいの香ばしさ、たまり醤油やざらめの甘じょっぱさ──味付けは無限です。
日乃本米菓製造が選ばれる3つの理由
① 清らかな水が生む、“米菓の歯ごたえ”
茨城県那珂市を潤すのは、関東随一の清流・那珂川。その水系から湧き出る清らかな水は、日乃本米菓製造の米菓づくりに欠かせない命の源です。
私たちはこの自然の恵みに日々感謝しながら、地元のもち米をこの名水で丁寧に仕込み、独自の工程で仕上げています。
仕込水の透明感が、カリッとした歯ごたえと米本来の旨みを最大限に引き出す。
一口食べれば、那珂川の流れのように澄みきった味わいが広がり、あられ・おかきの魅力が体に染み渡ります。
② 米菓の“命”は米にあり──もち米へのひたむきなこだわり
私たちが大切にしているのは、厳選した米。
洗米・浸漬・粉砕から仕込みに至るまで、職人は気温・湿度・米の状態を見極めながら調整を繰り返します。
素材の力を最大限引き出すことで、サクッと軽く、噛むほどに甘みが広がる米菓が生まれるのです。
③ 90年受け継がれる職人の技──伝統の“あられづくり”
創業は昭和8年(1933年)。以来、私たちは90年以上にわたり、茨城の地で伝統的な米菓づくりに向き合ってきました。現在も工場では、90年前の製法が息づいています。
熟練職人が若手に技を伝え、火加減や乾燥時間を五感で調整することで、現代では稀少な“昔ながらの米菓”の味わいが守られています。
お茶請けや贈り物にふさわしい、香ばしくも優しい味わいは、こうした職人たちの技と真心が生み出しているのです。